エジプトに関するFAQ

Frequently Asked Questions エジプトでの映像制作に関して
海外ロケの成否は、現地での「撮影の許可」を正しく理解し、手続きを段取り良く進められるかにかかっています。エジプトでは場所ごとの所管が分かれ、歴史遺産や保護区、道路・公園・建物・海辺など、ロケーションによって撮影許可証の要件が変わります。日本のような「都内で撮影許可がいらない場合もある」という感覚とは異なるため、基本は事前の許可取りを前提に計画すると安心です。
どこの国での海外撮影をサポートしていますか?
エジプトと世界の他の地域での海外撮影をサポートしています。
さらに、ニッポン・プロダクションとの協業により、150カ国を超える国と地域に対応し、日英バイリンガルのメディアスタッフを各地に展開しています。
治安はどうですか?
カイロやアレクサンドリア、ルクソール、南シナイの主要リゾートは、一般的な注意を払えば日中の撮影がしやすいエリアです。一方、北シナイなど一部地域は情勢上の制限が続くため、最新の公的アドバイスと現地コーディネーターの判断に従ってください。深夜の単独移動や人通りの少ない場所は避け、機材は常に目が届く状態で管理しましょう。
文化や宗教について注意すべき点はありますか?
イスラム教とキリスト教が共存する宗教文化が生活のリズムに深く根づいています。モスクや教会、修道院などでの撮影は、礼拝時間や服装への配慮が欠かせません。人物や儀式を撮るときは、被写体や管理者から明確な同意を得てください。公共空間のスナップに関しては、政府が「個人使用の写真・動画は許可不要で無料」とする方針を打ち出していますが、商業利用や遺跡・博物館などでは従来どおり別許可が必要になります。
撮影許可は必要ですか?
はい。公共空間や歴史遺産を含む多くの場所で撮影許可が必要です。外国クルーはまずSISのアクレディテーションと総合撮影許可を取得し、加えてロケ地の所管(観光・古代省、内務省、場合により国防関連)の個別許可を積み上げるのが基本の撮影許可の取り方です。遺跡や文化財の近接撮影、要衝周辺では、現場の監督官同行を条件に付されることがあります。


撮影許可証の費用と発行までの期間
費用はロケーションと規模で大きく変動します。歴史遺跡の背景使用だけでも一日あたり数千ドル規模からの設定例があり、一般の街区や非史跡では比較的費用が安いです。審査期間は通常2〜4週間を見込み、繁忙期や調整が多い案件では一か月超を見ておくと安全です。EFC経由の手続き短縮や、現地制作会社を介したファストトラックが用意される場合もあります。
公園・保護区・国立公園での撮影はできますか?
撮影可能ですが、管理主体の許可が必須です。自然保護区は環境省のEEAA(エジプト環境問題庁)・自然保護部門が所管し、各保護区管理事務所と調整します。環境負荷が小さい計画や安全管理、車両台数・機材の明記が求められます。たとえばラス・モハメッド国立公園では、Bロールでも事前クリアランスが必要で、遺跡は別建ての許可となります。

道路や建物、海辺での撮影について
道路での撮影許可は、交通影響の有無に応じて所管当局の承認と警察調整が必要です。歩道や広場を長時間占用する場合は、誘導計画と保険証明の提出が求められます。建物の撮影許可は、官公庁舎・博物館・宗教施設・私有建築を問わず、管理者の書面承諾が前提です。海辺や港湾などの「海の撮影許可」は、沿岸の安全運用と保護区の規定の両方を満たす必要があり、無断でのドローン併用は厳禁です。
報道ビザは必要ですか?
多くの国籍で観光目的の30日ビザは空港で取得できますが、報道・商業撮影ではSISアクレディテーションに加え、内容に応じてビジネスビザ等の手配が推奨されます。南シナイの特定リゾート滞在に限り短期の入域スタンプが利用できる運用もありますが、撮影の実務は別途許可が必要になるため、観光ビザでの「撮影許可がいらない場所」という解釈は避けてください。
機材の持ち込みと通関(ATAカルネの可否)
エジプトはATAカルネ未対応です。日本などから機材を一時輸入する場合、通常は現地制作会社経由で税関に「銀行保証書(Bank Guarantee Letter)」等を手配し、許可の上で一時通関します。到着時に機材リストと用途説明の提示を求められることがあるため、英文書類を整えてください。現地レンタルも発達しており、カメラ・照明・グリップの調達が可能です。

現金とクレジットカードの利用
都市部ではカード決済が広がっていますが、小規模店舗やチップ、地方ロケでは現金(エジプト・ポンド)が確実です。為替や停電の影響に備えて、カードと現金の両方を用意しましょう。
タクシーでの移動は安全ですか?
流しのタクシーは料金交渉でトラブルになりやすいため、UberやCareem、inDriveなど認可アプリの利用が安心です。空港や深夜移動も、配車アプリまたはホテル手配車を推奨します。
水道水は飲めますか?
現地の水道水は旅行者の体質に合わないことが多く、飲用はボトル水が基本です。氷や生野菜の洗浄水にも注意し、撮影クルーの体調管理を優先してください。
コンセントのタイプと電圧
プラグはタイプCとタイプF、電圧は220ボルト、周波数は50ヘルツです。日本の機材はマルチボルテージ対応を確認し、必要に応じて変圧器やサージ対策を準備しましょう。
日本からビデオドローンを持ち込み、飛行させることは可能ですか?要件は?
観光用の小型機を含め、ドローンの持ち込みは原則禁止です。輸入・所持・飛行はいずれも法令で厳格に管理され、違反時は没収・処罰の対象となります。商業・報道目的を問わず、持ち込み前提の「ドローン撮影の許可不要」という扱いは存在しません。どうしても空撮が必要な場合は、政府認可を受けた現地オペレーターを通じて、国防・航空当局の個別承認の枠内で運用します。